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トラブルシューティング2025-12-166 分

メールが届かない原因と対策|迷惑メール判定を回避する方法

送信したメールが届かない、迷惑メールに振り分けられる原因と対策を解説。SPF、DKIM、DMARCの設定から送信レピュテーションの改善まで。

#メール配信#迷惑メール#SPF#DKIM#DMARC

「送ったメールが届かない」「迷惑メールフォルダに入ってしまう」という問題は、ビジネスに深刻な影響を与えます。この記事では、メールが届かない原因と具体的な対策を解説します。

メールが届かない主な原因

1. メール認証の問題

最も多い原因は、SPF・DKIM・DMARCの設定不備です。

認証未設定の影響
SPF送信元IPが検証できず不審と判定
DKIMメールの改ざん検証ができない
DMARCポリシーが適用されない

2. 送信レピュテーションの低下

  • 過去にスパム判定を受けた
  • 大量のバウンスメールが発生
  • ブラックリストに登録された

3. メール内容の問題

  • スパムに典型的なキーワードを含む
  • HTMLメールの構造が不適切
  • 添付ファイルが危険と判定

4. 技術的な問題

  • DNSの設定ミス
  • メールサーバーの設定不備
  • SSL/TLS非対応

原因の特定方法

Step 1: バウンスメールを確認

メールが届かない場合、多くは送信元にバウンスメール(エラー通知)が届きます。

550 5.7.1 Message rejected due to SPF policy

よくあるエラーコード:

コード意味対策
550拒否された認証設定を確認
551転送が必要宛先を確認
552容量超過添付ファイルを削減
553無効なアドレス宛先を修正
554トランザクション失敗サーバー設定を確認

Step 2: メールヘッダーを確認

受信者に迷惑メールフォルダを確認してもらい、メールヘッダーを取得します。

Authentication-Results: mx.google.com;
       spf=fail (google.com: domain does not designate 203.0.113.1 as permitted sender)
       dkim=neutral (no signature)
       dmarc=fail (p=NONE sp=NONE dis=NONE)

Step 3: ブラックリストを確認

以下のサービスでIPアドレスがブラックリストに登録されていないか確認:

  • MXToolbox
  • Spamhaus
  • Barracuda

Step 4: RiskLensで診断

RiskLensでドメインを診断すると、メール認証の問題を自動で検出できます。

具体的な対策

対策1: SPFレコードを正しく設定

すべてのメール送信元をSPFレコードに含めます。

v=spf1 include:_spf.google.com include:sendgrid.net include:amazonses.com -all

よくあるミス:

  • メール配信サービスの追加忘れ
  • ~allではなく-allを使用すべき場面
  • ルックアップ数が10を超えている

対策2: DKIMを有効化

メールサービスでDKIMを有効にし、DNSに公開鍵を登録します。

selector._domainkey.example.com TXT "v=DKIM1; k=rsa; p=..."

対策3: DMARCを設定

最低限の設定でも、メール到達率が改善します。

_dmarc.example.com TXT "v=DMARC1; p=none; rua=mailto:dmarc@example.com"

対策4: 送信レピュテーションを改善

ウォームアップを行う:

新しいIPアドレスやドメインからは、少量から始めて徐々に送信量を増やします。

1日あたりの送信数
1週目50通
2週目100通
3週目500通
4週目1000通以上

バウンス率を下げる:

  • 無効なメールアドレスをリストから削除
  • ダブルオプトインを導入
  • 定期的にリストをクリーニング

対策5: メール内容を改善

避けるべきキーワード:

  • 「無料」「今すぐ」「限定」の多用
  • 全角大文字の多用
  • 過度な装飾(色、フォントサイズ)

HTMLメールのベストプラクティス:

  • テキスト版も同時に送信(マルチパート)
  • 画像とテキストのバランスを保つ
  • 外部リンクは信頼できるドメインのみ

対策6: 技術的な設定を見直す

PTRレコード(逆引きDNS)を設定:

1.113.0.203.in-addr.arpa PTR mail.example.com

TLS暗号化を有効化:

STARTTLS対応のメールサーバーを使用します。

サービス別の設定確認

Gmail / Google Workspace

  1. 管理コンソール → アプリ → Gmail → 認証
  2. SPF、DKIM、DMARCの状態を確認

Microsoft 365

  1. Exchange管理センター → メールフロー
  2. コネクタとルールを確認

AWS SES

  1. SESコンソール → 認証設定
  2. DKIM、MAIL FROMドメインを確認

チェックリスト

送信前に以下を確認しましょう:

  • SPFレコードが正しく設定されている
  • DKIMが有効になっている
  • DMARCレコードが存在する
  • 送信元IPがブラックリストに登録されていない
  • PTRレコードが設定されている
  • TLS暗号化が有効になっている
  • メール内容にスパム判定されやすい要素がない
  • 送信リストに無効なアドレスが含まれていない

まとめ

メールが届かない問題の多くは、メール認証の設定不備が原因です。

優先度対策
SPF・DKIM・DMARC設定
送信レピュテーション改善
メール内容の最適化

まずはRiskLensでドメインを診断し、メール認証の設定状況を確認しましょう。問題が見つかれば、具体的な改善方法も提示されます。

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