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メールが迷惑メールに入る原因と対策|届かない問題を解決
送信したメールが迷惑メールフォルダに振り分けられる原因と対策を解説。SPF/DKIM/DMARC設定、送信レピュテーション、コンテンツの改善方法を紹介します。
「送ったメールが相手の迷惑メールフォルダに入ってしまう...」
ビジネスメールや大切な連絡が届かないのは深刻な問題です。この記事では、メールが迷惑メールに振り分けられる原因と、具体的な対策を解説します。
なぜメールが迷惑メール扱いになるのか
メールが迷惑メール判定される主な原因は以下の5つです。
| 原因 | 割合(目安) | 対策の難易度 |
|---|---|---|
| メール認証の未設定 | 40% | 易 |
| 送信レピュテーションの低下 | 25% | 中 |
| コンテンツの問題 | 20% | 易 |
| 技術的な問題 | 10% | 中 |
| ブラックリスト登録 | 5% | 難 |
原因1: メール認証(SPF/DKIM/DMARC)の問題
最も多い原因がメール認証の未設定または設定ミスです。
なぜ重要か
GoogleやMicrosoftは、2024年以降メール認証を厳格化しています。
- Gmail: 1日5,000通以上送信するドメインはSPF/DKIM/DMARC必須
- Microsoft 365: 認証なしメールは迷惑メールフォルダに振り分け
確認方法
RiskLensでドメインを診断すると、メール認証の設定状況を確認できます。
チェックポイント:
- SPFレコードが設定されているか
- DKIMが有効になっているか
- DMARCポリシーが設定されているか
対策
# SPFレコード
example.com. TXT "v=spf1 include:_spf.google.com -all"
# DKIMレコード
google._domainkey.example.com. TXT "v=DKIM1; k=rsa; p=..."
# DMARCレコード
_dmarc.example.com. TXT "v=DMARC1; p=quarantine; rua=mailto:dmarc@example.com"
原因2: 送信レピュテーションの低下
メールサーバーやドメインの「評判」が悪いと、迷惑メール判定されやすくなります。
レピュテーションが下がる原因
- 高いバウンス率 - 存在しないアドレスへの送信が多い
- スパム報告 - 受信者からの苦情
- スパムトラップへの送信 - 古いアドレスがトラップ化
- 急激な送信量増加 - 通常の10倍以上の送信
確認方法
| ツール | URL | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| Google Postmaster Tools | postmaster.google.com | Gmailでのレピュテーション |
| Microsoft SNDS | sendersupport.olc.protection.outlook.com | Outlookでのレピュテーション |
| Talos Intelligence | talosintelligence.com | IPアドレスの評判 |
対策
-
メールリストをクリーンに保つ
- バウンスしたアドレスを即座に削除
- 長期未開封ユーザーを再確認
-
オプトインを徹底
- ダブルオプトイン(確認メール送信)を実装
- 購読解除を簡単に
-
段階的なウォームアップ
- 新しいIPアドレスは少量から開始
- 1週間かけて送信量を増やす
原因3: コンテンツの問題
メールの内容自体がスパムフィルターに引っかかることがあります。
NGパターン
| 問題 | 例 | 対策 |
|---|---|---|
| スパムワード | 「無料」「今すぐ」「限定」の多用 | 自然な文章に |
| 過度な装飾 | 赤文字、大文字、!!!の多用 | 控えめに |
| 画像のみ | テキストがほぼない | テキストと画像のバランス |
| 短縮URL | bit.lyなど | 正規のURLを使用 |
| 添付ファイル | exe、zipなど | クラウドストレージのリンク |
推奨フォーマット
# 良いメールの構成
件名: 【株式会社〇〇】ご注文確認のお知らせ
本文:
- 冒頭に送信者と目的を明記
- テキストと画像のバランス(60:40程度)
- 購読解除リンクを footer に配置
- 連絡先情報を明記
原因4: 技術的な問題
サーバー設定やDNS設定の問題です。
チェックリスト
- 逆引きDNS(PTR)設定 - IPアドレスからドメイン名を逆引きできるか
- HELOホスト名 - メールサーバーの挨拶名が正しいか
- TLS暗号化 - STARTTLS対応しているか
- 正しいFromアドレス - 存在するアドレスを使用しているか
確認コマンド
# 逆引きDNS確認
dig -x 203.0.113.10 +short
# MXレコード確認
dig mx example.com +short
原因5: ブラックリスト登録
IPアドレスやドメインがブラックリストに登録されていると、メールがブロックされます。
主要なブラックリスト
| リスト名 | 種類 | 解除難易度 |
|---|---|---|
| Spamhaus | IP/ドメイン | 中 |
| Barracuda | IP | 易 |
| SpamCop | IP | 易 |
| URIBL | ドメイン | 中 |
確認方法
RiskLensの診断でブラックリスト登録状況を確認できます。
解除手順
- スパム送信の原因を特定・解決
- 各ブラックリストのサイトで解除申請
- 通常1-7日で解除
実践的な改善ステップ
ステップ1: 現状診断(5分)
RiskLensでドメインを診断し、以下を確認:
- SPF/DKIM/DMARC設定
- SSL証明書
- ブラックリスト状況
ステップ2: メール認証を設定(30分-2時間)
優先度順に設定:
- SPFレコード設定
- DKIM有効化
- DMARC設定(p=noneから開始)
ステップ3: テスト送信(15分)
mail-tester.com でスコアを確認
目標スコア: 8/10以上
ステップ4: 継続監視
- Google Postmaster Toolsでレピュテーション監視
- DMARCレポートで認証成功率を確認
- 月1回RiskLensで再診断
主要メールサービス別の注意点
Gmail宛
- 2024年2月から認証要件が厳格化
- ワンクリック購読解除必須(マーケティングメール)
- 迷惑メール報告率0.3%未満を維持
Microsoft 365 / Outlook宛
- SNDS登録でデータ取得可能
- Junk Email Reporting Program (JMRP)への参加推奨
- IP評価が特に重要
Yahoo!メール宛
- DKIMを特に重視
- 送信元IPの逆引きDNS必須
よくある質問
Q: 設定したのにまだ迷惑メールに入る
対処法:
- DNS反映に最大48時間かかる場合がある
- レピュテーションの回復には1-2週間必要
- コンテンツも見直す
Q: 特定の相手にだけ届かない
確認ポイント:
- 相手側のフィルター設定
- 企業のセキュリティゲートウェイ
- 相手のメールボックス容量
Q: 突然届かなくなった
可能性:
- ブラックリスト登録
- メールサービスの仕様変更
- 送信量の急増
まとめ
メールが迷惑メールに入る問題は、段階的に対策することで解決できます。
| 優先度 | 対策 | 効果 |
|---|---|---|
| 1 | SPF/DKIM/DMARC設定 | 最も効果大 |
| 2 | レピュテーション管理 | 継続的な改善 |
| 3 | コンテンツ改善 | 即効性あり |
| 4 | ブラックリスト確認 | 問題時に対応 |
まずはRiskLensでドメインの現状を診断し、優先度の高い問題から対処していきましょう。